たまーに書きます


by d_w_child
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ゴキブリを食べてきた koneta

最近新井祥さんのマンガを読んで、自分で捕獲してカエルを食いたいなあという感情が沸いておったのですが、いかんせん探して取ったことは無いし今は冬で見つけにくい。
かの有名な魯山人さんによると冬眠している今こそ脂が乗っていて一番うまい時期らしいのですが、経験がない僕には見つける自信がありません。

そんな願望を抱えたまま悶々とカエルの捕獲方法を調べていると、あるブログに行き着きました。
今はこのブログからもリンクを張らせてもらっている昆虫料理を楽しむというブログなんですが、なんとそこの主催で近日昆虫食イベントがあるではないですか!
イナゴの佃煮以外の虫の味に興味を持っていたし、期日も迫っていたので慌てて応募、無事に参加枠を確保することが出来ました。

その後、しばらくしてから同ブログを見にいって驚愕。
ゴ・・・ゴキブリがおる!!

そこにはトップにでかでかと仰向けになったゴキブリがきれいに写っていました。
どうやら今回のメニューの目玉のようです。

知らんかった・・・。

特にメニューを確認せずに応募していたので、正直ちょっと狼狽しました。
ゴキブリを食う人なんて「わっ、ゴキブリだ!」の著者の盛口さんしか知りません。
生っぽく調理するから上級者向けとありますが、果たしてどうなることやら・・・。



以降、何のボカシもなくバシバシ虫の写真が出てきます。
苦手な方は進まない方がいいかも。




 
2時からスタートということだったのに40分前に駅に到着。
買い物をするにも飽きてしまったので、20分前に今回会場になっているお店の方に行きました。
始まるまで何か飲みながら待っていればいいや、と。

f0106557_22215141.jpgが、入ってびっくり。
あ、もう取材してる・・・。

今回科学番組の取材が入るとの事だったのですが、どうやら早めに収録があったみたいです。不味いところにきてしまった。
しかしカメラが回ってしまったので出るに出られず、隅っこでひっそりと待つことになりました。

僕が入ってから鍵のかけられた扉の外からなにやらにぎやかな声が聞こえます。
インタビューも終わり入店開始。
すると

f0106557_22294614.jpgこんなにいるのか!?
というほどぞろぞろと入ってくる参加者たち。しかもみんな若い。
中には

「え、あなた虫食うの!?」

とつい声に出して言ってしまいそうな可愛い子までいる。
ど、どういうことなんだ。
虫って美容にいいのか?

さっきまでの店内と違って、人で溢れかえったそこはとても動きづらい空間になりました。
ムリムリと動いていると、横のテーブルに怪しいタッパーを発見。
近づいてみると・・・






f0106557_22363441.jpg
お、おったあ!

ゴキブリ!!












f0106557_2237319.jpg
しかもたくさん!!!


普段こんなの見たら卒倒しちゃいそうなんですが、すでに食材としてそこに存在するせいか、まじまじと見つめてしまう。
これからこれを食うのか。

とりあえず席について始まるのを待ちますが、その間にもみんなゴキブリに興味津々。

なんとなくそのタッパーを持ち上げ、下を覗いた瞬間に襲ってくる後悔。
上から見えない位置に皆さん固まって震えておいででした。

とにかくその破壊力を身をもって体験したので、周りに
「これ、下から見るとすごいですよ」と吹聴。
f0106557_22415144.jpg
うっはぁ!
みなさんすばらしいリアクションでした。
ただならぬ状況にみんなアドレナリン出まくりです。
ちなみに、今回食べるゴキブリは主催の内山さんが自宅で養殖されている海外種のゴキブリで、その辺で採ってきた細菌まみれのものではありません。

代表の内山さんから簡単な挨拶があったあとは、さっそくみんなで調理開始。

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一見普通のワイワイした料理風景ですが、


f0106557_22525234.jpg
かまぼこに挟んであるのは虫。

正月明け一発目ということで、紅白にしゃれ込んでいます。

ちなみに、白いのにはわさびマヨネーズと蜂の成虫。
ピンクのにはタガメチリソースと蜂のサナギと幼虫です。



f0106557_2344154.jpg平行して、この後作る雑煮用に蜂の巣から幼虫を抜き取ります。
この巣は冷やして保存していたようで、幼虫は死んでいました。

ピンセットで口をつまんで引っ張ると・・・おお、取れる取れる。
スズメバチの幼虫ということで、実家で取れるジバチの幼虫より断然大きい。


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ぷっくりと太ってます。

とりあえず一番簡単な蜂かまぼこを作ったら、いよいよゴキブリの調理!

f0106557_23134875.jpg先陣を切ってゴキブリタッパーに手を突っ込んだのは、ペットの爬虫類のためにゴキブリも養殖しているという女性。

うおお・・・ゴキブリを愛でている。


f0106557_23152937.jpgこの一大イベントに当たり前のように撮影会が発生。
みんなカメラや携帯片手に撮りまくります。

「こっちにも視線くださ~い」とか、ゴキブリに向かって言っちゃうもんな。


f0106557_23190100.jpgその後、しばらくゴキブリふれあいタイムが始まります。

僕も手に持って撮影しようと思いましたが、僕の手に乗った時に触覚に触ってしまったらしく、いきなりダッシュしやがったもんだから
「うおぅ!」と一人でビビッてました。


f0106557_23193846.jpgしかも歩くのが下手なのか手から落ちちゃうし。
あまり触れ合えませんでした。

小さいころは平気で虫を捕まえて・・・たわけでもないや。
田舎小僧なのに虫を素手でとりまくった記憶がない。


f0106557_23254040.jpgワイワイやっている間にお湯が沸いたので、名残惜しみながらもポイポイと鍋に投入。

生命力が強いというゴキブリも、さすがにキュッと固まって死んでしまいます。

この時点で既に「おいしそう~」の言葉が漏れてきます。
僕も、腹が鳴っていました。


f0106557_23283315.jpg火を通すこと3分。
皆さんいい感じに茹で上がってます。
足を縮めて硬くなって、まさに、死んだ虫。


f0106557_23305671.jpg今調理しているマダガスカルゴキブリは殻が硬いため、
足を切り落としてケツの先を切り、腹の幕を引っぺがします。


f0106557_23334658.jpg甲殻が硬い上にすべすべなので、とても切りにくい。

しかしなんというか、茹で上がった熱々のゴキブリはすばらしい匂いがします。
最初はゆでたジャガイモの匂いにそっくりかな?と思っていたのですが、ほんのりベーコンのような香りも混ざっています。

「ジャーマンポテトの匂い!」と連呼している人もいました。
ホントに、そういう香りがするんです。

f0106557_23383778.jpgその後、念のためもう一度加熱。
この加熱前に何匹か”試食”した方がいたみたいでした。

僕も捌いているときに手に付いた肉片を食べてみましたが、やわらかいんだけど不思議な歯ごたえがあり、
湯葉みたいな感じです。

味付けしてないからなんとも言えませんが、f0106557_2344448.jpg”うま味”はあったと思います。

捌いた場所は殻が散乱し、ここで大量にゴキブリが脱皮でもしたかのような状態に。
こんなものが台所のひらきを開けたときににあったら泣く。


f0106557_2347227.jpg今回食べるのは腹の部分にある脂肪体というところなんですが、実は胸や足の方がうま味があるそう。
さっそく足を拾って折ってみると、するすると肉が出てきました。
カニみたい。

たしかになんとなくうまいけど、なにぶん小さすぎる。
しゃぶっていたら足先の鋭い棘が唇に刺さりました。f0106557_2349538.jpg

あとはゴキブリをカブの漬物の汁に漬け、しばらく放置。
最後にさっきの蜂の子を入れた雑煮を作ります。

その間にちょっとお酒なんかも飲んだりね。
朝からほとんど食べてなかったんで、1杯のラム酒でそこそこ良い気分になりました。
ラムトニックってうまいんだなあ。f0106557_23542037.jpg

ずいぶん菜っ葉の多い雑煮。
雑煮って各家庭でずいぶん具が違いますよね。
うちは油揚げと鰹節は必須です。

この人数分を作るということで寸胴鍋。
料理って大人数分を一度に作るほうがおいしいので、さぞ旨い雑煮になるでしょう。

f0106557_23582996.jpg雑煮が出来上がるころ、
となりではせっせとゴキブリの酢漬けのアーティスティックな盛り付けが進んでいました。

すごい。
なんか、豪華料理みたい。


f0106557_022211.jpg出来上がった雑煮には
”蜂の幼虫とサナギの佃煮”と、
”鰹節とカマキリのふりかけ”がかけられます。

このカマキリの子供、去年の春に確保して今まで冷凍してあったらしいです。
さすが、用意が良い。


【実食】

f0106557_072616.jpgまずは出来たて熱々の雑煮。

幼虫が少ないせいか、普通の雑煮の味。
幼虫だけ選んで食べてたらなんだか気持ち悪くなりました。
プチプチしてる。

昔から蜂の子は苦手だったもんなあ。(長野県民なので、食ったことあったのです。)


f0106557_010121.jpg続いて虫のかまぼこ包み。

白い方はわさびマヨネーズの味が薄くていまいちでしたが、ピンクが旨い!
幼虫というより、このタガメのチリソースがやばい。なんだこれ!

フルーツガムのようなさわやかな香りがします。
タガメってこんな匂いがするのか・・・。
これ、普通に料理に使える。
ペーストになってるから一見分からんし、訊かれたら「タガメ」って言えばいいでしょう。
信じないだろうけど。

f0106557_015433.jpg最後はゴキブリの浅酢漬け!



f0106557_0173779.jpg殻を剥いた後に茹でたせいか少し水っぽくてあまり味が滲みていませんでしたが、なかなかおいしい。


f0106557_017467.jpg前歯でぐりっとえぐったんですが、真ん中に背腸みたいな袋があってそれが残りました。

虫の味は海老に似ているっていうけど、やっぱ構造も似ているんでしょうか。
背腸があるとは驚きの発見。


f0106557_0201392.jpg老若男女、もりもりゴキブリを喰らっていきます。

冷静な目で見たらすごいスプラッター。
ちょっと意味が違うか。


f0106557_0242853.jpgしかしこれで終わっていなかった!

カイコのキムチ漬やら味噌漬やら、でるわでるわ調理済みの虫たち。
好きな人もいるようですが、どうも燻製系は粉っぽくて僕は苦手でした。


f0106557_026429.jpgそしてなんと今回は虫の素揚げマスターが参加していたらしく、追加料理も続々!

「膜があるから爆ぜるよ」とポイポイと油に持参した幼虫を放り込む。

しばらくすると
パン!
飛び散る油、ざわめく民衆。
中心には、からっと揚がった幼虫。f0106557_029312.jpg

さっそくあつあつをもらい、パクリ。

ふおぉぉぉ!
やわらかい中にも何かぷちぷちっと歯ごたえがあり、ウマイ!!

ちなみにこれはブドウムシの幼虫です。さっきまで生きてました。


f0106557_032645.jpgその後もマダゴロウムシ、ヘビトンボの幼虫など続々と登場する揚げ虫たち。

しかし数が十分にないため、みんなで取り合いです。
なんだ、この面白い光景は。


f0106557_0332015.jpgやいのやいのいいながら楽しく食虫。


f0106557_0335353.jpgこんなセクシーに食べられたら虫も本望でしょう。
そんなわけはないか。

ちなみにこの二人、後で知ったところによると「生でも食べられるよ」といわれて蜂の子を生で食ったそう。
そういえばうちのばあちゃんも生で食ってたなあ。
蜜蜂の幼虫は蜂蜜食ってるから甘いらしい。(ばあちゃん談)

f0106557_0361560.jpg揚げ物の中でも群を抜いて旨かったのがこれ!!

ゴキブリ!

これはさっきのとは違って殻の薄いアルゼンチンゴキブリ。
見た目は沖縄とかにいるワモンゴキブリに似ている気がしないでもない。


f0106557_0381323.jpg揚げたてに塩を振って食べているんですが、
サックサクで超おいしい!

小さい海老の姿揚げとおんなじです。
海老より養殖も簡単だし、これはいいね!

写真はテンション上がりすぎて馬鹿になってるところ。


f0106557_0425850.jpgクライマックスはカブトムシのサナギ。
なぜこれがクライマックスかというと、純粋に
マズイから。
なんでもカブトムシの臭さは半端じゃないらしく、油に匂いが移ってしまうので最後じゃないといけないそうです。

しかし、
「カブトムシって、サナギでも揚げると羽を開くんだよ」f0106557_0455914.jpg
という情報をもらったので見ていると
ほ、本当に開いた!

食われる前に空を飛びたかったのでしょうか。

向かって左がオス、右がメスだそうです。


f0106557_048494.jpg残念ながら手を出す前に食べきられてしまったので自分で確認することはできませんでしたが、食べた人によれば
「腐葉土の味がする」
らしいです。

まあ、土食って成長しているしなあ。
魚でも泥食っている鯉や鮒はまずいって言うし、当たり前なのかも。
先ほど紹介した「わっ、ゴキブリだ!」には成虫のメスを熾き火で焼いて食ったらイセエビの風味がしておいしいと書いてあったから、樹液を食うようになると変わるのかもしれない。

ワイワイ進んだ昆虫食のひるべ7もいつの間にか終焉の時間を迎え、最後にお店の前で記念撮影をして解散になりました。
この会もだんだん人気が出てきたので、これからは毎月開いていくそうです。
みなさんも、新しい食への扉を開いてみてはいかがですか?

f0106557_0583518.jpg
驚くほどたくさんの人が詰まっていた。

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by d_w_child | 2008-01-28 23:59 | 【過去】レポート